土星の輪みたいだ きみの体温 舌さきは幻だった メロンソーダを飲む 土星の輪を歩いた 遠いサイレン 指さきは大人になった 砂糖菓子でいたい もう大きい魚になって 戦闘機の銃を奪って 恐竜がお腹を空かしたって きみは吐くでしょう 「わたしを何処かへ連れだして」 月の重力で浮かぶ 土星の輪みたいだ きみの細胞 爪さきは化石になれず 群れる鳥になる まだフォンダンショコラを待ってる 夜の成城学園前で リュウグウノツカイが泳いだって きみは泣くでしょう 「いますぐここから逃げだして」 月の重力で ただ、きみを待ってるよ 月の重力で浮かぶ もうすぐ夜が明けるから もう泣いたりはしないから ありきたりな魔法は月の重力で まだ