真夜中 目が覚める 静寂の箱の底 時計は止まっている 迷子の意識の中 流れに逆らうよう まもなく夜も明ける 光が差している いつか見た夢を照らす 押し寄せた感情の螺旋は ノイズの波に飲まれた 鼓動と鼓動が重なっている瞬間は 化石になった 言葉にならなかった想いは浮かんで 泡になってゆく 手と手が繋がる気がしてた 流転の物語 僕は君を知らない 泳ぎ方もぎこちない 君は僕を知らない その時まで、、戻れたら もう溺れることもない? 見失うこともない? 迷子の海に潜って探している 眩しすぎる日差しの向こうに いつか見る景色が浮かぶ 藍と蒼と黒の境界で 静かに見上げているんだ 波に消されていく息遣い その音に耳をすませば 確かに記憶に存在する 不変の物語