少しずつ薄れてく記憶 笑ってる顔も悲しく見える 電柱が街から消える 切れそうな電気 いとおかし なんて 邪魔だったその前髪を 切り過ぎたときと重ね あなたの唇を傷つけ 削った尖った歯を ひとなめし歩く あなたへの想いが 美しいうちに これ以上ことばが 汚れないうちに わたしを讃え あなたを讃え 背中に背中を贈ろう 記憶はゆっくりなだめてくから 照明が点いてるうちは せめて騙し続けて欲しかった たとえ他の顔を思い浮かべて いたとしても いたとしても 全てをさらけ出せなくなって 言葉をためらって 飲み込んで 微笑んで 誤魔化しているのが まだ 辛くなかった 私だけなら 気づいた今 言うんだ さよなら あなたへの想いが 美しいうちに これ以上ことばが 汚れないうちに 私を讃え あなたを讃え 背中に背中を贈ろう 記憶はゆっくりなだめてくから