とけいがなる音で目がさえて考えた この身体だけが僕じゃないこと いつか終わるということ これまでの僕のこの歴史で 最大の間違いは やさしさの意味を 履き違えていたこと ふやけた空から 糸が降りるまで やさしさがどうあれ ただここにある宇宙は 僕が眠ったあとも 変わらず歩いていく これまでの僕のこの歴史で 全てに意味を求めてしまうことは ワガママなんだろう やさしさは誰かの喜びになっていく おそらくは誰もが その上で生きている やさしさがどうあれ ただここにある宇宙は 僕が死んだあとも 変わらず歩いていく とけいがなる音で目がさえて考えた この身体だけが僕じゃないこと いつか終わるということ