人の目を気にするほど 肥大した意識が また今日を生み出した 何者も蔑んだような目で指さした 嗤う姿見 ガソリンの雨と拍手にまみれ 隱された 父母のくれた名は 暗がりで叩いた指先と リアクションで バグになるようだ ---もう名前も知らない--- 誰もに忘れ去られても ここで息を殺しても 傾く軸は変わらないまま 君抜きで世界は回るだろう どれだけ正しい軌跡で 誰かを蹴落としてみても 屆かないまま 知らないままに 割り当てられた 札を引いた 目もみえない着ぐるみを着りゃ 正味 擦り切れた レコードのような歌で ご滿悅に そんな存在が余すことなく バグに変わっていく 誰もに忘れ去られても ここで息を殺しても そんな悲劇に値打ちなど無い もう君の明日に答えはない どれだけ上塗りをしても 何も変わりやしないさ 屆かないまま 知らないままに 割り当てられた 札を引いた