希望してないのに匿名だった 誰かの求める声をよく願った マイクの前だけ得意気だった 俺は特に 目立ったとこのないラッパー 趣味も仕事も普通なのさ どっちも楽しいから週休七日 生活を描くのが音楽なら ずっとサビみたいな人生がいいなあ 仕事終わりに書く詞がリアル 各地で期待さす俺の次回作 書けなきゃペン止めてしばし待つ すると詞の声が聞こえる気がします 風邪を癒す音楽 汗飛ばす音楽 壁壊す音楽 誰かの盾となる音楽 イントロから心臓を持ってくような 音だ それでいて誰もが思ってるような 言葉 俺でも書ける16小節×nバースの小説 沈黙すら段落のようです バーカンで馬鹿になるより 母さんが婆ちゃんになっても聴ける 曲を書きたい 音楽で食うのも本格風も 興味がないし そもそも俺には今日しかない シーンをどうかさせる振動が インドアから始まる瞬間はどうだ? 職場の目の前最後まで聴こうと 君に少しだけ遠回りさせる音楽 仕事中永遠かと思うAM シーケンスとBPMに支配されたPM ハットが鳴るたびにワッとがなる アートじゃなく普段通りだ どきな 一般人のお通りだ 手は抜かない、けど度肝を抜く 呼ばれたライブでいい仕事をする よく意味知らん初期衝動 自分自身と押し問答 俺だって一人の夜は落ち込むよ YouTubeやサブスクの万単位再生 無縁な地方の花だって 満開に咲いてる 大抵の「出来ない」は疑って生きる するとありふれた人生からも歌が 出来る 俺にしか作れない 俺にしか救えない 俺自身はぶれない オレンジが消えない 脇役の大人でも沸き立つ言葉 味出す方法は歌詞書くことだ 俺の立つ場所はどこ?ここだ 俺の立つ場所はどこ?ここ、ここだ 君にしか作れない 君にしか救えない 耳に詞が薄れない オレンジが消えない 脇役の大人でも沸き立つこの場 かじかむ外から鳴り出す音が 君のいる場所はどこ?ここだ 君のいる場所はどこ?ここ、ここだ