晴天の見慣れた青を少年は 眺めている 具現化出来ない不穏な 空気がひやりと肌を刺す 白紙とペンと長考で打開を試みるが 白紙は姿そのままで今日も出番を 終える 晴天の見慣れた青を少年は 眺めている いつもの通りを定刻に歩いてふと 思う こんな奇妙な感情は 僕の気の触れなのか こんな奇妙な感情を君は 抱かないのか 嘲笑混じりの浅い言葉で 片付けられた歪なこれの やり場を求めていた 酷く冷えた街の隅で泣いた 声の意図を問いた 胸の奥に潜む細く鳴いた脆い糸を 解いた 晴天の見慣れた青を少年は 眺めている 暦が1つ転がっただけの同じ 日々がある これに明瞭な解決などの方法は無く 異なるやり場を探そうと少年は意を 決める くたびれている日々の最中で 耳を掠めたその旋律が やけに美しかった 酷く冷えた街の隅で泣いた 声の意図を問いた 胸の奥に潜む細く鳴いた脆い糸を 解いた 僕はまだ分からないよ 僕はずっと探してるよ 大人になって分かるのかな 大人になんて分かるものか 酷く冷えた街の隅で泣いた 声の意図を問いた 胸の奥に潜む細く鳴いた脆い糸を 解いた 泣いた 鳴いた
