教室がまどろんでいる 陽に焼けたノート答えのない問題 曖昧な日常風景 君の輪郭だけが鮮明 飲み切れない程の日々 甘酸っぱいシェイクこの夏限定の 油断してたら消えていく それは蜃気楼のように きっとスタート合図は もっと前から鳴っていて 周回遅れの感情がいま、 目指すは水平線へ もう夏の重力に 体が溶かされないように 海岸まで走った 不安も焦燥感も脱ぎ去って 裸足でかけてゆく もう君の引力を抜け出すことは きっときっと出来ないから 夕景と群青が入り混じってる ぐちゃぐちゃな空にただ叫んだ ノイズ混じりのラジオ また最高気温例年より上昇 前日比0.3℃ 恋が熱くなったみたいだ 読みかけの推理小説 複雑怪奇まだ謎は解けない 延滞出来そうにもないよ 夏は立ち止まってくれない ほんの少しだけの 勇気と語彙力があれば 感動的なセリフでさえ 伝えられたのにな もう夏の重力に 体が溶かされないように 海岸まで走った 退屈な景色昨日とは 明らかに違う もう君の引力を抜け出すことは きっときっと出来ないから 単純で難解な問いかけ見つけた その答えをただ叫んだ 汚れたシューズで駆けだした 衝動一方通行 引き返すことは出来ない 君の想いより1秒先に 波打ち際へ飛び込んだ 今風に化けてゆく 錆び付いた体・心 全身ゼロになって 何も無い日々を追い越して 明日へ手を伸ばす もう夏の重力に 体が溶かされないように 海岸まで走った 不安も焦燥感も脱ぎ去って 裸足で駆けてゆく もう君の引力を抜け出すことは きっときっと出来ないから 夕景と群青が入り混じっている ぐちゃぐちゃな空を見下ろして 単純で難解な問いかけをみつけた その答えをただ叫んだ