「私、耐えられないよ。 愛情は尽き果てちゃったの。 こんなこと言わせたり しないでよ。」 「じゃあいいよ、 そんなこと言うなら。 もう、僕ら終わりにしようよ。」 君は離れないと思っていたの。 昨日は死ぬほど飲んだよ。 持つべきものは友人だよ。 記憶はほとんどないけど。 楽しかったのは覚えてる。 「あぁ、そうだ昨日さ? あいつが マジで面白かったんだよ。」 あぁ、そうか。 もう居ないんだった。 忘れたくて今夜も僕は ハナから抜けるアルコール 歪んでけ世界 信じがたい現実も 都合よく今だけは曲げてたいの 花びらは散る瞬間 一番美しい 色彩を放って散るの 去り際の君は花びらのようでした。 「甘すぎて飲めないよ。 こんなのはお酒じゃないよ。 君の頼むお酒は決まっていつも。」 「甘いのが美味しいの。 嫌なら飲まなけりゃ いいじゃないの。」 ふくれる君の顔が見たくていつも。 昨日は一人で飲んだよ。 柄にもなくカシオレ飲んだよ。 やっぱり甘ったるいけど。 君といたときの味がしたの。 「あぁ、そうだ。 君の好きそうな 甘いリキュールを見つけたよ。」 あぁ、そうか。 もう居ないんだった。 忘れられず今夜も僕は ハナから抜けるアルコール 呼び起こせ記憶 巻もどれ時間たちよ 僕に愛を誓った君をもう一度 花びら色に染めた意地らしい頬 君の姿浮かべても 舞い散る花の様に君はすり抜けたの アドヴォカートって知ってる? たまご味のリキュール ミルクと割ってエッグノッグ プリン味のカクテル あんま見かけないけど ごく稀にバーに置いてるよ 今度二人で行こうよ 伝たくて僕は ハナから抜けるアルコール 鳴らしたフォンコール 遠回しのアンコール あの日あの時のふたりをもう一度 花びらは散ってもなお 廃れることなく 綺麗なままでいるから 今もなお、君に恋してる僕でした。