ねえ 急にこんなこと言ったら驚かせちゃうよね 今日は最後の日だから ごめんね ずっと悩んでいたんだ そうね 出会ったあの頃は さえないなんて思ってたけど 馬鹿正直で優しい君のことを 気付けば目で追っていた 毎日を冗談でくすぐった 君は今どんな顔をしているの? 心地のいい 聞きなれたその声が どうしてこんなに怖いの もしもこの言葉を君に伝えていなかったら 終わりのない 始まることもない 思い出のままで それでもどうしても君の気持ちが知りたいんだ その優しい声で答えを聞かせて そう きっかけは他愛ない いたずらな病に冒されて 朧げで退屈だった毎日 鼓動が加速していく 怯えながらも立ち向かう 弱くて強い君に背中押されたんだ 今一歩踏み出すための勇気 それだけ分けて欲しい 思い出に恋い焦がれる 君のいない未来の中で それが例え運命なのだとしても 身を引き裂くようで だから今どうしても君の気持ちが知りたいんだ その答えを聞かせて 静まり返る校舎 世界に二人きり 俯いた私の顔を見ないで 泣いてしまいそうなの 揺れるカーテン オレンジに染まる教室で 君が微笑んでいた