緑の草原を そよ風が通り過ぎて 僕らは春を見つけた 切り株のベンチで 卒業後に何をするか いっぱい夢を語った 三つ編みのその髪を 無意識に指でほどいていたのは 大人へのステップ 恋とわかってても 言い出せなくて 青春時代は 静かに過ぎてく こんな近くに 君がいる日々を いつの日か思い出して 後悔をするだろう 小さな湖の その畔(ほとり)歩いてたら どこかでうぐいすの声 胸の奥がふいに チクリと痛かったのは 切ない季節だから 少しだけ距離置いて 折れそうな君の背中を見ながら 守りたくなった 恋と気づかずに 友達でいた 僕らの関係は 日溜まりみたいで やさしい微笑み 眼差しの中に ほっとするぬくもりとか 感じていたのだろう 恋とわかってても 言い出せなくて 青春時代は 静かに過ぎてく こんな近くに 君がいる日々を いつの日か思い出して 後悔をするだろう できるなら 最後くらいは 自分の気持ちを伝えたいけれど 僕らはこのまま そっと見つめ合って 黄昏に包まれながら 思い出になろう 永遠のシルエット