黎明、夜明け。日の出は遠く。 微かに感じている境界線。 踏み越えた先から、「明日」 が始まるような。 そんな気がした。 環状線はとうの昔に JCT分岐、左へ倣え 高架橋外れ街を抜けたら 夜明けに向けてまた加速して往く 湾岸線 目が回る、世界に背中向け 片隅で手遊びをしたんだ ロールプレイよろしく、 僕らはいつでも円盤で踊る スケールの違いはあれど 雨は平等に降り注ぐわけで 大海に繰り出した小さな船は 嵐に呑まれて、消えた 目が回る、世界に背中向け 片隅で手遊びをしたんだ ロールプレイよろしく、 僕らはいつでも円盤で踊る スケールの違いはあれど 雨は平等に降り注ぐわけで 大海に繰り出した小さな船は 嵐に呑まれて、消えた 揺れる船室から送る 宛先不明のラジオ一六二〇 海底へ沈んだ鯨骨 いつかの夢の果てへと続いている 覚めない夢、追いかけて 妨害工作のさえずりをミュートして 僕たちはイヤフォンを耳にして いつかの日の出を拝む旅に出る いつかの夢で見た古城は 深い霧に覆われていた夜 照らすヘッドライト、届かない距離 鼓動が鳴らす警笛を少しだけ 無視決め込んで 僕だけの世界 踏み入れる度に存在、消えて往く 降り積もる雪に足音もかき 消されながら 希望を探した 黎明、夜明け。日の出は遠く。 微かに感じている境界線。 踏み越えた先から、「明日」 が始まるような。 そんな気がした。 環状線はとうの昔に JCT分岐、左へ倣え 高架橋外れ街を抜けたら 夜明けに向けてまた加速して往く 湾岸線 揺れる船室から送る 宛先不明のラジオ一六二〇 海底へ沈んだ鯨骨 いつかの夢の果てへと続いている 覚めない夢、追いかけて 妨害工作のさえずりをミュートして 僕たちはイヤフォンを耳にして いつかの日の出を拝む旅へ 果ては見えないままで 霧雨の森と静寂を身に纏って 僕たちはそれでも進んでいて いつかの日の出を拝む旅の途中