夏の終わり 近づく オレンジ色の空は続く 千切れ雲の空 穏やかに洩れる 薄日が優しく包む 赤い花が咲き 裸足でかける 無邪気な笑い声 胸しめつける 帰り道の途中 歩きながら 誰かが吹く Recorder 乾いた風鈴の音 夏の終わり告げる頃 汗かいた肌 顔をうずめて 二度とない夏 君を想う時 誰も居ない空き地 どこか遠くで 「ご飯が出来たよ」と呼ぶ声 ずっと寝てばかりの 隣の猫も おうちへ帰る頃 ひとりにしないでね 記憶の片隅に咲く 赤い花 帰り道の途中 歩きながら 誰かが吹く Recorder 遠く 聞こえた