机に終った ただの独り言 のみ込んだ夢 グラウンド横目に 砂まじりの匂い 風が苦いんだ 君と歩く 通学路は いつもより ゆっくり目で 歩幅 合わせ あびる太陽 心地よくてさ なぜか甘くて 君に靡け 胸に吹いた 青の風よ靡け 雨上がりみたいな笑い声 好きで 好きなんだよ あの日から 澄んだ空のまま 迫るチャイムの音 時間よ止まれと 密かに願う 屋上の景色が 世界の全部だって 思えるほどに 手紙入れの 下駄箱はもう ふたりの 待ち合わせ場所 少し まるい 文字に触れる そのたび 明るくなる 窓の色 雲を裂いた 日差しのような 君がくれた言葉 なぜだろう カーテン越しからでも とても あたたかくて 夕暮れに 溺れたみたいだ 簡単さ その 答えなんて ウソはもう なくていい 君に靡け 胸に吹いた 青の風よ靡け 雨上がりみたいな笑い声 好きで 好きなんだよ あの日から 開いた机のまま