重ねたこの手を 解かれるまで 風の冷たさを 忘れていた 同時にこれまで 溜め込んでいた 決して誤魔化しようのない 傷を認めた したいことも 観たい映画も 言いたくてもつっかえる言葉も 今はおしなべて 消えてしまえ 馬鹿みたい、取り乱して 悲しみはまだ薄れないけど まるで嵐が過ぎ去ったみたい 時計の針も戻せないと知っている それを悲劇と呼べる保証はない だけど悲劇と呼べない保証もない 思い出は美化されるって 本当なんだね 愚かだと知っても エピローグ悟っても 割り切ってしまえない 幸せな頭は あと何度痛い目を見れば 修正されるんだろ 聞きたいことも 行きたい場所も 気になってたイタリアンのコースも だから、出てくるな もう出てくるな! アホみたい、機械相手に 君の心は優しくないけど 変えてあげれば補い合えばって 広い心と淡い期待はむなしく 日に日に私、弱っていたみたい ねぇ誰か 間違いを正してよ 壊れた私の理性の欠片 味わって、見積もって なぜ置いていくの 悲しみはまだ薄れないけど まるで嵐が過ぎ去ったみたい 時計の針も戻せないと知っている それを悲劇と呼べる保証はない 忘れられれば 儚いなんて感情 酒のあてには なり得ないのに 画面越しに涙流すのまだ それを悲劇と呼べる保証はない だけど悲劇と呼べない保証もない
