時計の針が 深夜を指して まぶたを閉じても 眠れなくて そっとベッドを出て 風を求めて ベランダに向かって歩き出す 夏のなごりが 肌を撫でるけれど どこからか響く 虫の歌声が 季節が巡るのを 教えてくれる 澄み渡る夜空を 月明かりに照らされて 静かなエールに 背中を押されながら 虫の音が響く「今日も頑張ったね」 と お皿の上にポツンと残った お団子は まるで満月に見えた そっと降り注ぐ 月の光と 虫たちの歌声を 独り占めにして 誰もいない街 静寂の中で 虫たちの歌声が 優しく響いて 見上げれば満月 優しい光に 照らされながら 疲れた心に 優しい光が「今日も頑張ったね」と 涼しい影の気配 静かな夜風を感じて 虫の声を聞きながら 夜の静寂に 目を閉じて おやすみ
