かかと踏みこむ音は プラスチックのように固かった 乾いた公園 噛み合うジッパー 骨を剥き出したジャングルジム 水銀灯は 高くそびえて 静かな影を撒き散らす そっか 眠らない自動販売機のため これはそんな春の日の 伸びきった夜の歌 これはそんな春の日の 伸びきった夜の歌 潰れない毎日を掴んでリサイクルへ 潰れない思い出を愛してリサイクル へ 土から顔を出す明日 速度上げ 流れる雲は 早送りされた胸の中 ぽっかり金星 場違いな点 墨に落ちたミルクの雫 空に溶けない 混じり合わない 星の呼吸で移動する点 ああ つま先がプラスチックのように止ま る これはそんな春の日の 伸びきれない夜の歌 これはそんな春の日の 伸びきれない夜の歌 潰れない毎日を掴んでリサイクルへ 潰れない思い出を愛してリサイクル へ 夜から顔を出す未来