ヘッドライトを消して走ろう 冷えた地面にねころがろう 何かが遠くで吠えている それでも僕は怖くない 耳にうるさいほどの静けさ ふるさとを、離れたリアルさ 大地を踏みしめ暮らす者の 叫びを小さな背中に聞けば 痛いよ痛いよ だれかそこをなでておくれ ともに過ごした あなたとの歓びだけがよみがえり痛いよ 岩影はただ高くそびえ 風がしげみを踊らせてる 時の単位は大きく変わり 悩める旅人たちを癒す 水のない河を泳ぐように 僕らは必死にもがいてた 結ばれること 離れることで 人の絆は強くなってゆく 夢だろうすべては 生まれてくること 死のこと このまま埋もれて 素敵な生まれかわりなど信じてみようか 何かが足りないと 渇いた喉をふるわせて もはやひとりでは 生まれぬ ひ弱な心がさまよう 夢だろう 夢でしょう どこまでも 眠り続けよう あなたが ただで 僕にくれた くちづけは星のように輝きつづける