強さを振りかざすたび 何かが欠けていく音がした 噛みつくことだけが 生きる証だと思ってた 勝ち続けることより 守れなかった夜が 胸の奥で まだ終わっていないと叫んでる 折れたものは 終わりじゃない 握れなかった未来が 次を呼んでいる 牙は折れても 意思は折れない この手を離れて 誰かの胸で息をする 名前も 称号もいらない 届かなかった夢を 託すだけでいい 選ばれることじゃなく 拾われることでもなく ただ信じてしまった 背中があった 正しさは いつも遅れてやってきて それでも 立ち上がる理由を残していった 語れなかった言葉が 沈黙のまま 生きろと 背中を押す 力を渡すんじゃない 答えを渡すんじゃない 「まだ終わってない」 その火を渡すだけ 壊せなかった世界を 諦めなかった証を 未来に そっと置いていく 王じゃなくていい 英雄じゃなくていい 完成しなくていい 未完のままでいい ここから先は お前が決めろ 俺は信じて 先に倒れる 牙は折れても 意思は歩く 時間を越えて 誰かの足になる 奪うためじゃない 支配のためじゃない 自由に進めと 渡された光 拾ったなら 次は 渡せ 世界は それで 続いていく
