夏の寝息に耳を濡らし 頬は熱くなる ヨレたキャミソール 上下に合わせ、 つま先から湯気になる 塵ひとつない、濁りのない、 偽物の海だぜ 雲ひとつない、陰りのない、 偽物の空だぜ 知らない景色や ハゲたライターに僕は泣くよ 彩のない空に私いつか気付くまで 祈りのない、愛情もない、 その手で抱き寄せて 沈む夕陽を風は運び、 茜づくひとみ 褪せたティーパック、 したたる粒は偽物の時計だね キリがない季節や 見飽きたタイトルに僕は泣くよ 哀れみのない時に私 いつか気付くまで 祈りのない、愛情もない、 裸で抱き寄せて 彩のない空に私いつか気付くまで 祈りもない、愛情もない、 その手で抱き寄せて 喜びもない、苦しみもない 救いもない、穢れもない