誰かに言ってほしかった言葉を 今も探し続けている 重さのない封筒を受け渡して 闇を振り切るように電車は走った いつもの改札を抜けていく いつもの階段を下りていく いつもの青い自販機で いつもの炭酸のやつを買って飲んだ 家までの長い長い直線は 何かを示唆するわけじゃないが なだらかに思えた時間の表面には 無数の穴が空いていることを知った 友達の仕草を寂しく思ったり 恋人の純粋さを羨んでみたり でもそんなの自惚れって 分かってるから いつもの布団に戻っていくよ 目蓋の裏の不完全な闇 都市の上空に満天の星 じっと目を凝らしてみるんだけれど 僕にはなんにも見えないのだよ 心のチャンネルを 静かに合わせるんだ あの人の痛みを 胸に思い浮かべるんだ 決して寄り 添い合わないこの気持ちを 誰もが酷いと感じるだろうか 場当たりの連続と絡まっていく鎖は 黙ってたってほどけることはなくて 静けさと焦燥感だけが このワンルームを満たしてく すぐ窓を開けてくれよ 星に願いを 星に願いを 星に願いを 星に願いを 今日も同じ夢で目が覚めたよ すべてがダメになっちゃう夢 そしてなにもかもから解放される夢 これがハッピーエンドだと思った 未来はテレグラムのように 突然消え失せてしまう 未来は紙幣のように 裏表をつくってしまう 家から離れたコンビニを使う 自分の存在を薄めてくみたいに 陽気なBGMが 僕をリアリティショーの 最中みたいな気分にさせた すっかり使い慣れてしまった 嘲りの感触だったり 結局当てにならなかった 先生の言葉だったり 忘れたフリしてたあの日の約束も 本当はちゃんと全部覚えているよ 誰かに言ってほしかった言葉を 今も探し続けている 重さのない封筒を受け渡して 闇を振り切るように電車は走った 星に願いを 星に願いを 星に願いを 星に願いを
