Track by海の上のプールサイド
飛び立てるのに飛ばない 岸壁から海を見下ろす鴎が一羽 海に浮かんだ仲間の死骸を 見つめている いくつもの雲が流れて いくつかの季節が過ぎても 鴎はそこから離れられない 真っ黒いその目で 打ちつける波の行方を追いかける そこになんの意味があるのか 飛ばない鳥 彫刻のように そこになんの理由があるのか もう誰も戻ってはこないのに いずれはみんな忘れ去られる 飛ばない鳥 彫刻のように そこになんの理由があるのか もう何も戻ってはこないのに