目の前にあるのは 冷え切ったココア ついさっき注いだはずなのにな あぁ、あいつとサヨナラしてから もうどれくらい経ったのかな あぁ、今は側にいるこの人が 大好きな人のはずなの 不覚、深く奥深いとこ あいつに残された爪痕が あたしの幸せにちょっかいを かけてくる 目の前にあるのは 冷え切ったココア ついさっき注いだはずなのに きっと気のせいだ 口に含んだ甘さが あの日あいつが入れたのと 似ていたのは あぁ、あいつはいつも遅刻してたし 平気な顔で嘘ついてた 「もう、あいつの事なんて嫌いだ」 バレないようにそう呟いた 好意、行為向けられるもの 求めているものとは違くて その優しさに罪悪感が 膨らんでく あいつにもらった ちょっと大きめのスウェットは 未だに捨てられずに クローゼットに潜んでる きっと気のせいだ ふとしたとき思い出すのは あいつの嫌なところじゃなくて 笑った顔なのは 忘れたくて、消し去りたくて 何度も流した涙さえも あいつの元に届くことは ないのでしょう 一方的に告げられた最後 文句一つすら言えなかった それならいっそあの時もっと 困らせてやりたかった 目の前にあるのは 温かいココア ついさっき注いだあなたの事 きっといつの日か 大好きになれる日が 来ること感じて 記憶に蓋した。