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ベラドンナ

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  • 2024.05.22
  • 3:13
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歌詞

白い病室に夜空を充たして 枯れることさえできないベラドンナ 喉をひと突きも悪くはないが 夜をひと匙 くれよベラドンナ 朝が羽生えた希望を連れ ヒトらしさをついばみに来る前に 墓石くらいはお気に入りを探せる 兎を半ダース埋める 長患いの半生で 名前も 病も 生まれて 死ぬのも 選んじゃないから ベラドンナ 地獄に逝くなら 乗り物は小洒落たバケツが善いや くれた夜は皮膚に根を張る 絶望の縁で眠るから ベラドンナ 「憶えている」 その言葉 抉り出したいんだろう 傷口に注いでよ 夜をもうひと匙 ごらん 開けた胸へ 似た笑顔がみんなバラバラに堕ちる 点滴を 探すよ 君はどの雫? 導管(パイプ)伝う夜の水面 手負いの熱帯魚 温もりが 自由が 才能が 確かさが 血を流し濁る ベラドンナ 地獄に咲くなら 銀の爪痕(ネイル)に 模様(メイク)で派手に吠えて ねぇ次はどんな孤独を辿る? 記憶ばかりの 清潔な部屋で 繋がっているようで 繋がれているような ひとりだけ色の違う絵の具で描き 足されたような 触れることもできない希薄さを 吐いてよこした それが最後のひと匙 今や君は夜の静寂を夢を時を秘密を 全部失った造花 ただのお喋りな造花 安っぽい硝子の繊維で撚った ベラドンナ さようなら 呪いに咲く愛の花 でも「憶えている?」 は自信過剰じゃない? もともとただ 在(い)るだけの顔のない妖怪 (あやかし) 朝だよ じゃあ――

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