溶け込めない 水面浮かぶ 油膜が織り成す虹 染め上げたい 君が跳ね駆け回る 夢の中 楽しめない 砂漠の中でひとり 呼びかけても 浮かばれない 声だけがあてもなく 地に落ちる 重みを捨てれば 背負うものも軽くなるって 微睡むたまごは 殻破る夢を見ている おはよう 名も知らぬダーリン その手で抱きしめて殺して 痛みでまだ気を保つなら その傷ごと 鍵かけてしまって エラー吐く その背中の陰には 鉛の弾 バグを食む 羊の群れたちには 夢の跡 繰り返し 揺り戻し その焼き増し 蒸し返し 振り返り 過去の話 おはよう 名も知らぬダーリン その目と目合わせて話して 逸らしてしまうならもうお別れ どうせ消えるさだめならそれまで 逆らいたい 引きつけ合う重力に 艶めく黒で汚したい その白い肌すべて