継ぎ接ぎで補うきもちは 誰よりいびつなかたち こんなにみじめな姿でも わけがあれば落ち着くことを 分かって 泣くあたしを咎めず 慰めることもせずに見つめる目 ねえ ねえ すり抜けないでいて あたしのさみしさ ひら ひら 指の隙間から 溶けて ねえ ねえ 満たされないでいて たりないままなら だれかにすがる理由も 捨てなくていいから 少しだけ ほんのわずかだけ たりないあたしの何か 甘えることは悪くないし けれどこんなあたしのままじゃやだ し あなたはただ 微笑みながら そのままの君でいいと言うけれど ねえ ねえ 振り向かないでいて あたしはいいから くらくら 目眩が呼吸を止めて ねえ ねえ 離れないでいて 触れてくれていたら あたしを殺す気持ちも 薄れていくから ねえ ねえ 溶けださないでいて あたしの悲しさ ゆらゆら 水面に揺れる花びら ねえ ねえ 満たされないでいて たりないままなら なにかを求める心も 消えなくて済むから