Track byonoken
震える胸の底 軋む己が音を 痛みと呼ぶことは どれほど愚かだろう 言葉に成らず 細い躯を掻き抱いた 蒼白色 翳落ちるその頬に 見せた微笑みが 君ごと、嗚呼、 闇へと溶け込みそうで ただ、無力―― 何故と咽ぶことが これほど無意味とは 温もりだけが 余韻を残し刻を止めた 鮮血色 彩られた背中を 喪わぬように 悲鳴にさえ似た想いが爆ぜいて ただ、響く―― 未来の色 願うにはあまりにも 残酷が過ぎて 総てが、嗚呼、 消えて亡くなりそうで ただ、月に―― 吼える――