星は夜に還る 月は海に還る 鉛には気付かない風 声が教えてくれる 空を飛ぶ鯨は 祈る私たちを見てました ボタンの違えた 白いビロードに滲み出た 少女の鮮血は 海よりも 涙よりも 深い青だった 羽根は鳥へ還る 今は過去へ還る 私には遠すぎる距離 声はそこで途切れる そうしたらワルツを踊りましょう こんな気味の悪い三日月の下で 儀式はすぐに終わりになる 古ぼけた私じゃ何も意味無いと 空を飛ぶ魚は 全て壊れてると知っていた? 女神が祈った 空が泣いている泣いている 少女の眼差しは ボタンの違えた 白いその身体は小さくて 少女の鮮血は 海よりも 涙よりも 深い青だった