白い両腕が水平線に沿って 夕焼け空と海を分ける 十字型に伸びた影で 豪華客船は完璧になった 10年以上前の映画の 印象的なワンシーンで 妄想に耽る近頃 まあ 悪くもねえかな イカれたんじゃなく テンパっていて あの時 うまく言えなくて 巻き戻せないんだなって ああ 後悔でいっぱい 一人で続きを観たって 多分ね そりゃあ泣けますけど 航海を告げるのは やはり君とじゃないとな 一時停止で放っておいたら 自動で消えます 文明の利器 こんな機能は人間には無いから やっぱ面倒くせえんだ 十字型に近づいて 触って確信したんだよ R.J 俺の場合は天使だったよ 愛してくれよねえ! なんてね 口が滑っても 巻き戻す必要なんてない 情熱がいっぱい 二人で続きを観たって 尚更 そりゃあ泣けますけど 航海を告げるなら そう 笑っていないとな 荒ぶる世界を笑って 二人で足音鳴らして