空色高鳴る 避暑地の午後 光跳ね返す 真夏の日差し 小さな魔法にかかったみたい 少女の瞳をして 肩を揺らす 「きっと今日が 忘れられない日になる」 なんて 大袈裟に言ってみたりして 心のすきまが 少しずつ埋まっていく 今はすべてを忘れよう 息が止まるほど 美しい夏 何か言わなきゃ後悔しそうさ まだらな木陰に 揺れる風あつめて 微笑む夏は まだ消えない 胸に射す 翳を知りたくて 惑わす恋が何のためにあるか 置いてきた 手紙に綴られていた 最後の言葉が 忘れられない 流れる人混み 見失う本当の形さえ 分からなくなる前に 空色高鳴る 避暑地の午後 光跳ね返す 真夏の日差し 少し背伸びした ふたりを解いてく 過ぎ去る夏は まだ消えない もう行かなくちゃ 早く時が刻む街 どうしていつも 最後が回り出す 息が止まるほど 美しい夏 何か言わなきゃ 後悔しそうさ 街の明かりは 滲むように染まっていく 過ぎ去る夏は まだ消えない