使い古された歌を口ずさんで 海岸沿いをみちなりに走ってく 誰か悲しんでくれるかな 誰か覚えててくれるかな エンジンの音だけが虚しく空に 吸い込まれて たとえ僕が居なくなっても 世界はそのまま回り続けて いる 目標もなしに無駄に歳だけ食った 思えばずっとくだらない人生だった なんて皮肉を吐いて スピードに身を任せる途中 なんでだろうふと思い出した 君を窓に透かせて見てたときのこと 死にゆく瞬間の景色を 瞳に記憶していった cigarette in the sea 真冬の海は冷たくて 夜空の下でしけったタバコに 火をつけた cigarette in the sea 見るはずのなかった cigarette in the sea 朝日に照らされて きれいだった この世界は僕が 思ってたよりも きれいだった