白いだけの雨が降って 震える私の手を握って 「温まるまで」 と隠し離さなかったのに 日々が崩れていった頃にはもう 遅くて 何もかもが変えられないけど 愛した日々に戻れるのなら 約束なんて一つもいらないから 凍える手でもう一度私の手を掴んで 二人の願い叶わぬまま 一人の願いもままならぬまま 時に人はこんなにも苦しさを味わう 日々が額縁に映ることはできない 日常という悪夢の中で 微かな意味にすがりつくなら 痛みを越えて何もない世界へ 瞬く間に一歩踏み出して行きたい 恋して愛して何をすればいいの 瞳はまだ不確かなまま あなたの匂いが私を温めて ここを離れられない 何もかもが意味をなくしても 愛した日々を忘れないから 凍える手ぐらい温めてあげるから あなたの手でもう一度私の手を 掴んで