Track by河合 その子
紬い雨が 伝う窓たたずむ 煙る街で 今独り濡れる女性の 震える 肩先 抱きしめる溜息を 知ってる (その指も) 気がして (哀しみも) そっと瞳を閉じた 床の上の 冷えきった爪先 何故かふいに 幻の熱い砂を 夢中で 駆け出す 鼓動までよみがえる 何度も (恋をして) 生きてる (生まれてる) そんな気がするの 遥かな (雨の日は) 記憶が (この部屋で) 交差してゆくの