大きくなったらって書いた文集は 懐かしさ通り過ぎて 鼻で笑って そんな甘いもんじゃねぇって吐き捨てた 響きわたって 六畳1K そして訪れた静寂 また一人で明かした夜も 涙でボヤけた朝も 10年後は微笑んで 思い出せるように 状況変わらず今日も 霧がかかって真っ白く 希望見えない明日も 届きますように 「流した汗のぶんだけ…」ってセリフは どうやらこの汗はカウントしてないようだ 流れてきたニュースにまで 憂鬱を膨らまされて また雨降り傘は意味なく にじみ続けた世界も 10年後は微笑んで 思い出せるように 冷えて息を吹きかけた その小さな手のひらで 掴めない 思いさえも 届きますように また一人で明かした夜も 涙でボヤけた朝も 10年後は微笑んで 思い出せるように 状況変わらず今日も 霧がかかって真っ白く 希望見えない明日も 届きますように