西日差す大通りに クチナシの花は枯れたよ 甘い腐臭に酔っているから 閉じた瞼に蝿が一匹 抽象画の前動けない 臆病なつま先踏んでくれた日も 褪せていくようさ 大袈裟な額縁に 変わらないなんて まるでおとぎ話みたいさ 散々ふざけ合って駆けた 花びら降るような街 燦燦輝いた夏も 白く濁って 失うための旅だってこと 忘れさせてよ 出会ったことだけが 月を指す長い指噛んで 輝く目をそっと塞いだ 青い影が伸びていくのを 見ないでいて あなたは 光らなくたって それは暗闇で息をしている 照らされるとき 僕らはじめて目を合わせた 散々混じりあって まるで一対の呼吸だった僕らの 永遠に続くようなドライブも 気が付けば朝になってしまって だんだん晴れていく朝靄 空っぽなおわかれ 出会ったことだけがすべて 出会ったことだけが
