誰も知らない傷 人生の終わり 誰よりも「ひとり」 の意味を知るあなただから 誰も居なかった 何も触れなかった それでも忘れないで 私はずっとみていたよ 走っていくあなたの 傷まみれの魂は 全ての生命の中で唯一無二の輝き 誰が君を笑おうと 私はずっとみているよ ひとりきりで走っていくあなたは まだ手を伸ばしているから 誰一人愛せない 誰一人ゆるせない それでも 人間のフリをするあなただから 走っていくあなたが 立ち止まる時だって 蹲る時だってあなたは 呼吸をしてきた あなたは走り出す そうせずにいられないの 美談なんかじゃないけれど そういうあなたを愛している 走っていくあなたの 生命の終わりの音は 「生まれてきてよかった」 と誰かの涙に混じっていく たったひとりで迎える 人生の終わりはきっと 誰かに結ばれていく あなたはそのとき ひとりじゃなくなる そこから先は、一緒にいこう