金木犀の匂いだとか ドルチェ&ガッバーナの匂いだとか 別に 別に 別に 興味なんてなくて 君がつけてる香水の種類とか ブランドまみれの私服だって 別に 別に 別に 嫌いじゃないけど コンビニで ばったり会った時のような ダサダサの部屋着に 3年前に流行ったような 薄汚れたサンダルを履いた 君が好きよ 香水の匂いより 柔軟剤の匂いの方が好きなんて 言えやしないよ 君の隣を歩く女の子と 同じ匂いがするなんて 気づきはしないとでも 思ったのかい? 甘いわ 甘いわ 甘いわ あの懐かしい甘い匂いは今、 どうしてるの? さっきから スマホばっかいじってないで 早く洗濯物干してよ じゃんけんで決めた 君の好きな柔軟剤の匂い あの日からなんにも変わってない 私を置いていかないでよ 遠ざかる君の匂い追いかけて コンビニで ばったり会うことなんてもう なくなったけれど 少し期待して歩く歩幅は 君の隣にいた時のまんま 香水の匂いより 柔軟剤の匂いの方が好きなんて 言えやしないよ 君の隣を歩いてたあの子の お家にでも行ってるんだろう 気づきはしないとでも 思ったのかい? 他の柔軟剤も使って 香水なんかつけたりして 忘れようとはした でも どうしても 君との思い出が消えなくて 香水の匂いより 柔軟剤の匂いの方が好きなんて 言えやしないよ きっと私の入る隙間なんて 1mmもないんだろうな 気づいてくれないかな この匂い 甘いわ 甘いわ 甘いわ あの懐かしい甘い匂いは今でも 私のそばにいる