透明な空 反射した光 通り過ぎてく人の流れは どこか冷たく憂いな瞳で 見下ろしまた逸らす 風の音が響いて指先を袖に隠す 時の色が薄れて曖昧な模様に ビルの間にぽつんと座り ギターを弾いている震えながらも 止まらない街は僕だけ残して まだ掴めない 声は届かない 今日のリップとよく似た空を 見上げてみた 滲んでいたの 温かい色 あの日を思い出した 強く目を閉じる 重なる足音 それぞれの暮らしへ 灯った明かりが僕には遠かった ギターを手に取り歌ってみるの 「誰か聞いてよ」枯れた声を絞る 伝えたいのにまるで居ないみたいで 頬を雫が伝い落ちていく 僕の歌なんて必要ないのかな 何の為に此処にいるのかな ビルの間にぽつんと座り ギターを弾いている震えながらも 止まらない街は僕だけ残して まだ帰れない 声が届くまで