僕は多分救世主 みんな称え褒め敬え ああしなさい。こうしなさい。 それは全て貴方のため 先を生きてきたから 明日もお見通し、世界史 従いなさい。支払いなさい。 それは全て皆のため だけど見事な片手間仕事 そんな適当な瞳じゃ 誰も救えはしないよな わかったような顔して わかったような素振りで わかったような言葉で わかってなんかないだろう わかったような笑顔で わかったように諭して わかったようなお前に わかってなんてたまるものか あれも欲しい これも欲しい しまいにゃ腐らしていく次第です 嗚呼、馬鹿なりに気づいたの ごめんなさい 貴方にも親がいて 守るべきものがあること どうしたって信じたくないの だってそうでしょう 受け継いできたもの 紡いできたもの 忘れ冷えてしまったその手で なにが守れんだ 頭だけ大きくなって萎んだその心に 水をあげたなら 綺麗なホオズキが咲くでしょう わかってないよ なにも見えてないよ 罪状は無罪 なんて世界 ごめんなさいも言えない 救世主気取りの 独りよがりの独裁者が その足で幾つ心を踏みにじった 願ったような顔して 寄り添うような台詞で 作り上げた笑顔で 成り済ましたお前に なにがわかるんだ わかったような顔して わかったような素振りで わかったような言葉で わかってなんかないだろう わかったような笑顔で わかったように諭して わかったようなお前が 立ち上がりもせず 戯言吐いて吐いて吐いて 嗚呼、心が腐って腐って腐っていく 己の弱さに心臓売って 『朽世主』に管り果てたお前に わかってなんてたまるものか