静かに 鳴く風 広がる 野原で 緑に 埋もれて 連なる 花の名 君影草と そっとあなたは 俯きながら 鈴の音の声 ああ人生は 美しいと そう教えてくれた人 光を受け 咲いていよう 悠久の時 その中の 一瞬だとしても 涙の しずくで 育った 花のよう 果てない世界 その片隅で 寄り添い集う やさしい縁(えにし) ああ人生は 時に哀しい 触れた指は離れて またひとりの 夜が降りる 思い出という 忘れ物 胸の奥 仕舞って 生きることは なおも愛しい そう今ならわかるから ああ人生は 唯 美しい 悠久の時 その中で 重なる 煌めきを