降り始めた雨に たちこめる臭気 季節はもうゆるんで いつしか立ち止まる 胸がきしみ出す 何か思う前に 予告もない雨に色めき立つ街 一瞬の間に包んで 街路樹の新緑 さびついた窓枠 区別もないままに 今この世界は少しだけきれいになる そう思ってみるの 何かを忘れて もう一度生きるように 通り過ぎる雨のただ落ちる響き 雑踏はすでに消えて 手に触れるものも この空気の味も 目に見えぬものさえも 今この世界は少しだけきれいになる そう思ってみるの 何かを忘れてもう一度生きるように 今こんな街も洗われてきれいになる とおりすぎる雨に 美しいものも悲しいこともみんな 今この世界ごと 洗われてきれいになる ここから歩き出す 絶え間なくざわめく 雨音にまぎれこむ とおりすぎる雨よ 涙も洗って もう一度ほほえむから
