壊れてく あんなにも 好きだったものや 愛してた人も 形さえわからなくなる 本当は怖かった 気が触れたつもりで 輪郭が滲むのを 見てるしかなくなる 幼き日 聴いた歌 完全な いなくなり方 寒々しい印象と 重なる目の前の吹雪 君の音が止まる 締めた両手に脈打つ 途絶えていく言葉が 赤い泡に変わってく 同じ個体になりたいほど 愛おしいものであるほど 世界から完璧に 隠してしまいたくなる 私たちの記憶は 汚物に塗れているほど 誰もが目を潰すほど 尊く輝いている 吹雪はもう止んだ 海辺と終わらない春 永遠に飛び込んだ 手は繋いだまま 壊れたまま笑ってる ほんとうによかった
