誰かの言葉誰かにとっての正義 誰かの物差しで規定される日々を 待つ 並び比べられ擦り切れた夢の欠片 こんなはずじゃないとやさぐれて 見えた いくつもの揺蕩(たゆた)う幻に 惑わないで僕だけの道をゆこう ノイズだらけのこの世界で 僕の存在を証明しよう 駆け抜けた春の風も 胸を焦がす痛みも ここに生きてる証だ 何も染まらずに 桜のように舞う瞬間は 誰でもない僕だけの一瞬だ 偽りに狩られ磔(はりつけ)られた 人に 偽りの正しさで傷をつける そんな世界はもう要らないから 在りのままでいたい 蝉時雨止まぬその心に 今静寂を 霞みゆく青この景色に 君の銃口を向けて進め 頬を伝う淡い露も 心巣食う憂いも ここに生きてる証だ 宵闇を照らす 雷鳴のように咲く瞬間は 誰でもない君だけの一瞬だ 生きることに誰からの承認も 要らないだろう だからもう 自分だけに嘘はつかないで 生きてゆこう ノイズだらけのこの世界で 僕の存在を証明しよう 吹き付ける木枯らしさえも 不可避的な別れも 全部全部がリアルだ 雪解けを待たず 信じる道を今走れ 誰でもない僕だけの人生だ