誰もが皆 気付かないような フリして きれいなもの 抱えて 佇むおばけだ 広くなった いつもの待合室で 怯えている 私は もうじき消えるでしょう 灰に塗れた ドロドロの壁を 辿っていく事でしか 証明が出来ない 迷い迷った 「嫌い」の先は 痛い程の言葉の海だ 洗脳 焦燥 霧に触れる日々は 見たこともないような アイボリー 浅ましい 夜が来たら 警笛を鳴らせよ 海底に逃げ込む 大衆を余所に 模範解答 口を噤む放火犯 認める事 などできない敗北だ 切り刻んだ罪は 喉元へと差し掛かる 宙に浮かぶ危機感 焼け爛れた街路樹 悪意の砂漠 きっとこれは夢だ 私だけがこの場所で 行き場を探してる 街に巣食って 行き着く先は 交わりあう梟の墓場 哀の往来 至上の快楽さ 倫理観の棺に 飛び込む害虫 捧げなさい 溜め込んだ勇気を 放射する驕りを 今すぐ手放せ 生き残った無能と それに群がる烏と 沸き上がる無常 日和ったみたい 枝分かれした迷路に 一人で惑う感覚 苦楽を分け合う悪戯 硝子張りの平和と 目が潰れた孤児と 火花散る空は 美しくて まだ私が憎いなら 私を許せないなら 激しく痛むよう殺して 洗脳 焦燥 霧に触れる日々は 見たこともないような アイボリー 浅ましい 夜が来たら 警笛を鳴らせよ 海底に逃げ込む 悪霊に成り下がる 哀の往来 至上の快楽さ 倫理観の棺に 飛び込む害虫 捧げなさい 溜め込んだ勇気を 放射する驕りを 今すぐ手放せ