ピカデリー・サーカスに出れば バスやタクシーひしめき合い まるで昔と変わらない夕暮れ 心に書き溜めた歌と 胸に刻みつけた炎と 他に何も持ってなかった昔 今も探してる あの頃を 戻らないけど 失くさない 憧れの街 ファントムの魔力にいつか 魂奪われてゆくように 影の無い舞台の上に立てば 切り裂きジャックの悪夢に 脅えて登り詰めた階段 そこは元来た地下鉄の出口 どこに忘れたの あの歌を 雨に濡れても弾いていた ギターケースの底 古い旅行案内の 絵葉書の中にひとり 今も探してる あの頃を 戻らないけど 失くさない 憧れの街 ピカデリー・サーカスに出れば はじめてこの場所に来たときの 何も怖くない自分のように 誰もまだ知らぬ歌と 雨に灯りだす街の灯と そして もう一度夢見るだろう