P:ケイ起きなさい。 K:うぅう。。 P:かわいそうだから、 灼熱チタン白トリュフフィンガーは 取り除いておいてあげたわ。 もう臭くってしょうがない。 K:うう。。腕が重い。。ん! なんだこれは。。 う、腕がロボットになってる!? P:それだけじゃないわよ! K:まさか! な、なんだ!これは!! P:ケイの股間 デジタルノコギリにしてやったの! デジノコよ。 K:デジノコだって!? P:うん。 サービスで立派な 十八枚刃の デジノコにしてあげたんだから。 感謝して! K:なんだって! これじゃもう、 なにもできないじゃないか! 触ってもなにも感じない。 P:あーみっともない姿。 あんたはもう普通の人間には 戻れない。 もちろん アンドロイドにもなれやしない。 罪深き性欲を呪うがいいわ。 K:ふざけるのもいい加減にしろ! P:ふざけてないわよ! そう。じゃあここにある 「ヤン・サン・スー」 の袋とじ!見るの。 K:こんな 五十年前の古めかしいグラビア! なんとも思うわけないだろ! P:あら?この「ヤン・サン・スー」 の芸術的な出ベソを見ても、 そう言えるのかしら? ふふ。デジノコは正直ね。 K:なんだこれは!? P:あんたのヘソフフェチの本能が 少しでも反応すれば、 デジノコが動くように改造したの。 どっちにしたって、 もう二度と人間とも アンドロイドとも 満足に営むことはできないけどね! あはははは! K:なんてことするんだ…… こんなことになるなら、 今までの生活に 不満はなかったんだ。。 不満にふたをしてでも、 ずっと アンドロイドの奥さんとの生活を 続けるべきだったんだ。ぼくは。。 P:もう遅いのよ!さあ 「ヤン・サン・スー」 の出ベソを見なさい! K:やめろ。。 出ベソなんて僕は。。 P:ほら! こんなぶっとい丸太も、 十八枚刃の デジノコならまっぷたつね! K:やめろ!やめろ人の身体を! P:お見事よ!ケイ!ほら! ほらほらほら!!! K:もう。もうやめてくれ。。 P:ふははは! 今夜は キャンプファイヤーとでもいきま しょうかね! あはは!あはははは! K:うわあああああ…… N:ときは2085年、澁谷町悶々坂。 この巨大遊郭ビル・ フライングハウスの地下でKの 絶望の叫びはこだまし、 そして闇へと 消えていったのだった。