暗闇の中 手を開いてみるけど 指の隙間 零れ落ちて もう何もない 「どこで落とした?」 振り返ってみるけど 予想通り 笑う終わりと目が合うだけだった かき消す 眩いパノラマ 此岸の決意とともに どれだけ手を伸ばしても 触れられない 幻の君 夢 幻の君 「何を失くした?」 思い出してみるけど 予想外に 微笑む君の 涙が離れない 拭った指で 頬に触れてみると 蘇るかつての光 取り返しのつくこと なんてひとつもない だから ただ前を向いて 新しい道を行くしかない 輝け くすんだパノラマ 彼岸の決意とともに これだけ手を伸ばした分近づいて 幻の君 さあ 笑顔を見せて