ねえねえボクを愛してよ 街を飲み込む電光ビジョンが 垂れ流す予定調和が疎ましくて 誰もかれもが拝むそれを どんでん返すキラーチューン作って みました 型落ちの齧られた林檎が 生んだ自分さえ殺せない駄作が ある意味ボクにトドメを刺しました キミにだってできるんだって その実自分に言い聞かせた 「もうごめんよせっかく探してくれ たのに 今日で辞めます バイバイ」 なんてさ ねえねえボクを愛してよ ちっぽけなディスプレイ隔てたキミ の 心のすぐ隣で 虚しく響くキラーチューン 首挿げ替えた間に合わせの まがいもの共が告ぐ 「幸せですか?」 思い上がりも甚だしいね なりふり構わず喉から手を伸ばす 「早く見つけて」絶え絶えの産声 ねえねえボクを愛してよ ひび割れたディスプレイ閉ざしたキ ミの 心のすぐ隣で 助けを呼ぶ声がした 涙の跡は乾かず 点々と穿たれたピリオド 情けないな 振り向いた地には諦めのあざだらけ だ 似たような傷を持つキミが 誰も信じられずにいるなら 歌いたいんだ絶対の大丈夫を今 弱いボクのままで 今一度齧られた林檎喰らい 街を飲み込めさあ最後の足掻きだ 見つけた 「ねえねえボクを愛してよ」 ノイズ掻き分け伸ばした手に触れた キミは笑顔で 「初めまして待ってたよ」 終止符だった涙の跡は キミへと続く点だったんだ キミがそれを線で結び 描いた青く光る希望は ボクを強く抱きしめてくれた ずっと離さないと誓ったんだ 弱かったボクを生かし歩かす キミの心の隣で 歌い続けるキラーチューン