通り雨に霙が混ざり出して それはやがて真っ白な雪となって ふたり肌を重ね温みあった 永遠のようなひと時抱きしめた跡 今更もう戻れやしないよ もうひとりじゃ越せない 凍えそうな吹雪いた夜も 知ってしまった後じゃ 離した途端見失う手 投げかけた問いは雪に染み込んで キミは困ったように微笑うだけ 刺さったトゲが抜けないんだよ ボクの中からキミの中では 至って普通なことなんだよ 傷つけるのは孤独の名残 同じじゃないと 許せないなんてどうかしてた 同じじゃないから 触れ合えるってのに 大馬鹿だな ポタポタと垂れた滴 下に積み上がる ありのままじゃいられない淋しさ 飽き足らずに求めた 似たようなカタチに 「ふたりのため」と 言い聞かせてはめた ぶら下がるには 重くなりすぎた氷柱が ひとつまたひとつと降り注いだ ボクはキミになれず キミはボクにはなれない 凍らせてよ 結局独りになっちゃうくらいなら 刺さったトゲが抜けないんだよ ボクの中からキミの中では 至って普通なことなんだよ 傷ついたのはふたりの名残 同じじゃないと 許せないなんてどうかしてた ごめんよ… 刺さったトゲが抜けないんだよ 嗚呼… 残った僅かな温みがトゲを伝った 大馬鹿だな 大馬鹿だな