周りが始める就活 人生が決まる重圧 志望動機の空欄 不採用の通達 両親ともぶつかる 「無理や… 音楽じゃ」 胸の不安 さて、 どう生きようか? ピーズの門をくぐる 自分で自分の居場所を作る 赤裸々に隠さず リリックを書き バース中に見出す 自身のスタイル 日頃は無縁のリスペクト それがほしく 10分 真剣勝負 ステージ上 貪欲に“成長” 目に物言わし 上げる知名度 蟹バケの車に同乗 渋谷 GAME 蝕 はじめての東京 ライブ直後 とぶように売れたCD その日は今も キャリアのハイライトシーン ダメレコ 千円シリーズ 1stアルバム『三日月』をリリース 夢が少しずつ現実に 同時に増す現実味 2nd『こころ』 初回の振り込みが200万 年収に近い金額 けど これで食うには 毎年新作を出すことが必要になる 出し惜しまず 注ぐアイデア 次々作までは構想が見えなく その内来る "底尽きる"に恐怖 HIPHOPで一生食う? 夢? 安定? 二択で揺れる 趣味と仕事 程良い距離? 本心とほど遠い虚偽 両親と向き合う 「好きなことで食えるか 挑戦したい」 「…俺はそっちの方の 未来が見たい」 「まだ音楽やってんの?」 「売れへんのにやめへんの?」 「そんな歌詞じゃ万人受けはせん」 「結局は夢やねん」 他人から見れば 鳴かず飛ばずの日々 その中で出した たくさんの作品 培ったスキル 夢を追いかける日々を振り返ると 不思議なことに その日々の中でいつも 追ってるはずの夢は となりにいてた 食うためにした努力など1つもない 原動力は 「俺がいっちゃんやばい」 その想いをより強固に 本当にするため 加速させる闘争心 その自信がたとえうそでも その自信のもと 「今に見とけ」と過ごす 目が血走った 充実したあの日々は 決してうそじゃない 栞 神門 上弦下弦 苦悩と日々とど幸せ 色彩 親族 エール 歳月 年月 半袖 二〇 二一 掌 夢 作品 2006年7月1日 自主ではじめてCDをプレスした日 全作品に一切悔いなし これからも 胸を張れるもので食いたい 「25までに売れんかったらやめる」 その約束を破り 迎えた10年目 28歳 そん時の印税が 7、8万 けどそれはバイト代の 20万よりもありがたい額 「続けていい」って 言われてる気がした 「今よりやばくなれば売れる」 カンタンな話や ハッピーエンド以外あるか 俺が主役 2025年6月21日 日本のど真ん中 東京 開演 19時 あと5分もすれば幕が上がる 和音は先に定位置にスタンばる 18 初めて舞台に立ち 立つまでにかかった以上の 歳月を費やし 「これで食う」以上に 重く感じる“20年目” 恐怖と希望のステージへ 今日もまた発見がある この場所で無限に学ぶ 掴みかけてはすり抜ける現場感 果てがなく 嬉しくて笑う 初の東京ライブで出来た友達 その何人かは今日もこの場に キャッシャーに立ってた 俺もきっとフロアにいる 逆光の先 顔を拝みにいく コピーライターの会社にエントリー 一次で落ちる 2022年 渋谷駅の改札 自分の歌詞が どでかく張り出す 夢で食えるかどうかは分からない 努力したって時には叶わない 夢で食えるかどうかは分からない 夢で食えたって 夢は終わらない